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マケドニアにでもいくか

暇人になりたい

なぜリークは困るのか?

 皆様こんにちは

 

 ここ数週間は多くのことが起きました。『現実の酸デッキ』において、そもそも「現実の酸」が弱いことにプレイヤーが気付き始めたのです。そこで私は、この機会に皆さまと少しお話をしたいと思います。

 日々完成される便所の掃き溜めみたいなクソデッキをどのように世に出すか、そのデッキをアホほど練ることが、私の仕事の中でとても大事なことです。マジック全体においても数の知れたトップメタをつまらなそうにプレイするよりも、カードパワーが弱くても夢のあるデッキを構築し使用していくのは根気のいる作業です。大抵の人々はその理想とは真逆の強さというものに憧れより高いカードに手を出すのです。

 そんな中で私が『現実の酸デッキ』と呼ばれるユニークかつ自分にとってアンフェアなデッキを使用できることはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社に感謝を申し上げなくてはなりません。Thank Wizards , it’s Kusodeck. こうした一見、どのような動きで相手を圧倒するのか不明瞭なデッキは相手に葛藤を与えるとともに、煽る隙を与えます。引けども引けどもなにもできない私に「What do you want to do?(なにがしたいのwww)」と聞いてきたプレイヤーは幾千億の星となって散っていきました。

 ただ私も辛抱強くプレイしていくのですが、気に入らないカードがあります。それが「マナ・リーク」です。リークはなぜ困るのか。過去から形を変えて繋いでいた対抗呪文の子孫たちはコントロールとして時折私たちを苦しめます。Spell Pierce、Remand、Dissipate、Mana Leak!! 出せるはずのカードが無残にも墓地(時々、追放領域)に送られるのを黙って見ていなければならないのです。

 

 リークが紳士的でなくフェアでないというのは序盤の動きにあります。後手を取られて現実の酸、からのリーク、先手をとっても現実の酸、からのリーク。デッキの60枚の中に僅か4枚、いやそれ以下しか入ってないリークは必ず相手の手札7枚の中にいて私の現実の酸を狙うのです。私はわざわざ3マナを払って出しているのに、もう3マナを要求するなんてどんな土地富豪でも文句を述べることでしょう。

 またリークは腐りにくいという面で相手に有利です。もちろんお互いの土地が伸びれば伸びるほどただの紙切れになってしまいますが、活躍の機会がない訳ではありません。考えてみてください。私のスタンダードのデッキには「ティムールオムナス」という実に紳士的でフェアラブルで少しのインテリジェンスを兼ね備えたデッキがあります。しかしこの中のフィニッシャーである「怒りの座、オムナス」にはマナ・リークにある軽快さは備わってはいません。初手の7枚にくれば腐り、無駄な一枚として対戦の際に重要な思考の隅を圧迫するのです。その癖でても盤面を制圧できるほどの力もありません。そもそもフィニッシャーと打ち消しは役割が違うって? 役割が違っても手札にくるのはどの道同じことですから、私たちはカードはすべからく平等に見なければ他者を圧倒できるデッキなど作れないわけです。(そう考えるとオムナスは非常に鬱陶しいノイズに聞こえますが、そうです。)

 もしあなたがリークを持っていたとして相手がコンボのひとつを全マナ払って唱えたらあなたは打ち消すでしょうか? そんなことをしたら酷い人だと思われますよね! あとはちらつき鬼火が悲しそうに私の倒れた土地をちらつかせるだけでその戦場は終わってしまうのですよ? だからこそタイミングはずらすべきなのです。

 

  現実の酸によく似たカードとして「イラクサヅタ病」というものがあります。私がそのカードについて知ってるのは、重く、動きも遅く、盤面に大して影響せず、そしてたいていそれを出す前に負けてしまうということです。こののろまなカードは私でさえ使ったことがないですが1度だけ使ったプレイヤーを見たことがあります。ただそのプレイヤーは自分がどんなデッキを使っていて、どんな方法で相手を駆逐するべきなのかはっきり理解していなかった為、自分の土地に「イラクサヅタ病」をくっつけてconcedeしたのち去っていきました。この強烈なまでのプレイミスの披露に私は沸き立ち両手を挙げて喜んだのですが彼には届かなかったようです。

 しかしリークはそうした弱くて重いカードを時折知らんぷりします。もっと適役がいるからです。リークはもっと最初にでてくるうざったく後を引くようないろんな意味でおもしろくないカードが大好きなのです。だから私はリークが困るのです。私の出す現実の酸は延々と墓地へ追放領域へと駆けていくのですから。だから私はリークを糾弾するのです。

 この記事を読んでリークを使おうと思っているあなたは心に闇を抱えているかもしれません。もし少しでも良心があるのなら「現実の酸」を手に取って使ってみてください。私の言葉はかならずやクソデッキ界隈を圧巻することでしょう。

 どうかあなたに酸の加護があることをお祈りしています。



 最後に私の作った素晴らしい現実の酸デッキをお見せしましょう。

 

クリーチャー:16
2:《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
2:《占いフクロウ/Augury Owl》
4:《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
2:《太陽のタイタン/Sun Titan》
1:《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》
3:《激浪のキマイラ/Riptide Chimera》
2:《都市国家の神、エファラ/Ephara, God of the Polis》

呪文:21
3:《一瞬の瞬き/Momentary Blink》
2:《ブーメラン/Boomerang》
4:《血清の幻視/Serum Visions》
2:《至高の評決/Supreme Verdict》
2:《拘留の宝球/Detention Sphere
4:《現実の酸/Reality Acid》
2:《雲石の工芸品/Cloudstone Curio
2:《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》

土地:23
4:《平地/Plains》
4:《島/Island》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4:《氷河の城砦/Glacial Fortress
3:《雨雲の迷路/Nimbus Maze》
4:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》

サイドボード:15
4:《石角の高官/Stonehorn Dignitary》
2:《先駆のゴーレム/Precursor Golem》
1:《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》
2:《雲隠れ/Cloudshift》
2:《否認/Negate》
2:《広がりゆく海/Spreading Seas》
2:《金輪際/Nevermore》