Baltic Aceが再浮上した話
2012年12月5日にオランダの海岸沖で沈没した自動車運搬船Baltic Ace(バルチック・エース)が、2015年10月までに航路の安全確保のために解体され海の底から撤去されたようです。
Baltic Aceと
沈没したBaltic Aceは2012年当時、パジェロやアウトランダーといった三菱自動車1417台を運搬しておりロシアに向かう途中だったようです。対する相手はJüngerhans会社のCorvsJ(コーブスJ)という貨物船でスコットランドからアントワープの途中だったようです。これらふたつの船がロッテルダム港の主航路の入口辺りでぶつかったわけです。
その結果、CorvsJは船員12名が全員無事で、船も軽微な損害で済んだにもかかわらずBaltic Aceは沈没、船員12名救出、5名死亡、6名が行方不明となったようです。
再浮上までの道のり
沈没したのが港の近くとはいえすぐ解体という運びにはならなかったようです。オランダのインフラ環境省はBoskalisとMammoet Salvageと契約。 そして約1年5ヶ月後の2014年4月、サルベージのためにまず最初に始まったのが沈没船から燃料約46万リットルを取り除くことでした。
その後、燃料の取り除かれた沈没船をダイバーが調査してみると当初の予想より船が被害を受けていたため6つのセクションとした解体ができないことが判明したようです。2014年の冬に計画は変更され、当初よりこまかい8分割という形になりました。
ワイヤーによる切断解体作業は2015年4月より始まったようです。この8分割された船を回収する作業は8月下旬に大部分が完遂しました。最後に海底に確認されたスクラップの回収が行われたようです。
このプロジェクトには18隻と150人そこらの作業員、そして1000以上のダイブが行われたようです。少ないような気がしますがこれだけの人数で解体が行われるのはすごいですね。
ビデオ
なんでMammoet Salvageが行ってるのにSMIT Salvageがビデオを作ってるのか…
知っておられる方がいたら教えて下さい…。